
溶存酸素量とは、水中に溶け込んでいる酸素の量のことです。英語ではDissolvedOxygenと呼ばれ、略してDOと表記されます。これは、水中の魚類や無脊椎動物、好気性微生物が利用できる酸素量を示す指標です。
溶存酸素は、水面での大気との接触や、水のかくはん、落水、曝気、そして植物の光合成などによって水中へ供給されます。一方で、生体の呼吸、微生物分解、有機物の増加などによって消費されます。したがって、溶存酸素量は単なる数値ではなく、水槽や飼育系の状態を表す重要な水質指標です。
飼育水での基準値
一般に、溶存酸素量が低下すると水生生物には強い負担がかかります。溶存酸素量が5mg/L未満になると魚にとってストレスとなり、3mg/L未満では魚を支えるには低すぎる水準とされます。ただし、実際に必要な値は生物種、成長段階、水温、塩分、活動量によって変わります。
また、溶存酸素量は水温の影響を強く受けます。水温が高いほど水に溶ける酸素量は少なくなり、逆に低いほど多くの酸素を保持できます。そのため、夏季、高密度飼育時、給餌量が多い時、夜間、停電や機器停止時には特に注意が必要です。
溶存酸素量とは、水中で生体が利用できる酸素の量を示す数値です。飼育管理では、魚やろ過微生物の生存と活動を支える基礎条件として、常に把握すべき重要項目です。

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