オゾナイザー

水槽用オゾナイザーは、オゾン(O₃)の強力な酸化力を利用して、水の透明度向上、殺菌、脱臭を行う装置です。

主な効果

水の透明度アップ(脱色)

生物ろ過では分解しきれない有機物(水の黄ばみの原因)を分解し、水をクリアにします。当館では、主にマナティの便の色を脱色する目的で導入されています。

殺菌・病気予防

水中の細菌やウイルス、カビの胞子を不活性化し、エロモナス菌などの有害菌を抑制します。

脱臭

飼育水特有の生臭さを元から分解して消臭します。

注意点とデメリット

過剰添加の危険性

高濃度のオゾンや残留オゾンは、魚のエラに障害を与えるリスクがあります。また、条件によってはろ過バクテリアにも悪影響を与える可能性があります。このため、本設備ではオゾン除去装置は設けず、配管内や処理過程でオゾンが消費され、水槽内に残留しないよう発生量を調整して運用しています。

機材の劣化

オゾンはゴムや一部のプラスチックを劣化(酸化)させるため、耐性のあるパーツを使用する必要があります。

人体への影響

空気中に漏れ出たオゾン濃度が高くなると、喉の痛みや頭痛の原因となるため、換気に注意が必要です。

仕組み

オゾナイザーには大きく分けて2つの方式(放電式と紫外線式)がありますが、当館の機器は「放電式」を採用しています。

放電式オゾナイザーの仕組みと工程

仕組み

装置内部の電極に高電圧をかけ、雷のような微細な放電(火花が出ない「無声放電」など)を発生させます。

工程

1.吸入された空気中の酸素分子が放電のエネルギーにぶつかります。

2.酸素分子の結合が切れ、2つの酸素原子に分かれます。

3.この酸素原子が、周りにある別の酸素分子とくっつき、3つの酸素原子からなるオゾンが生成されます。

コメント