セルフレッシャーとは、海水を電気分解し、強力な殺菌力を持つ次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)を生成する装置です。主に魚類病原細菌やウイルスの除去を目的に、飼育水を処理して殺菌率を高める装置として利用されています。
電気分解の原理
海水中の塩化ナトリウム(NaCl)を電気分解し、次亜塩素酸(HOCl)や次亜塩素酸イオン(OCl⁻)を生成します。
なお、塩素が発生するのは陽極(プラス)側で、陰極(マイナス)側では水が分解されて水酸化物イオン(OH⁻)ができるため、そこに引き寄せられたナトリウムイオンと合わさり、一時的に水酸化ナトリウム(NaOH)、いわゆる苛性ソーダの状態になります。
さらに、この苛性ソーダが装置内で陽極側で作られた塩素と混ざり合うことで、最終的に強力な殺菌成分である次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)が生成されます。
定期メンテナンス
陰極では、水の電気分解によって水素ガスが発生すると同時に、副産物として水酸化物イオン(OH⁻)が生成されます。これにより、電極表面のpHが上昇するため、海水に豊富に含まれるマグネシウムやカルシウムが溶けていられなくなり、結晶化して電極にこびりつきます。これをスケールと言います。
これらのスケールが溜まると、電気抵抗が増えて効率が落ちるだけでなく、電極の寿命を縮める原因にもなります。そのため、セルフレッシャーなどの装置では以下の対策が取られるのが一般的です。
極性反転
陽極と陰極を定期的に入れ替えることで、付着したスケールを溶かして剥離させます。
酸洗浄
落ちにくいスケールは、希塩酸などを用いて定期的に洗浄する必要があります。

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