
SP21は、淡水処理槽(淡水脱塩槽)T03から、館内の各淡水水へと脱塩水を補給するポンプです。
通常のポンプと違い、加圧給水ポンプと呼ばれるタイプのポンプで、当館にはSP21のほか上水給水用のSP-D01とSP-G01があります。

一般的な加圧給水ポンプは、加圧タンク(アキュームレータ)・送水ポンプ・インバーター制御盤から構成されており、アキュームレータ内の圧縮空気(または圧縮窒素)の反発力を利用して給水を行っています。

標準的な加圧給水ポンプの模式図です。ゼロ圧(給水されない状態)になると、吐出側バルブが閉まり、付属の送水ポンプは100%運転でアキュームレータに水を送り込みます。
ゴム製ダイヤフラムに包まれた空気(または窒素)は水圧によって加圧され圧縮されます。
アキュームレータが十分に加圧されると、図の右側のように吐出バルブは開放となり送水ポンプはインバーター制御で回転数を落としつつ追加の水を送水します。そして、再び圧がなくなると図の左側の状態になります。

