
渦巻きポンプ

モーターの駆動力を貫通した軸(シャフト)で直接インペラーに伝導するため、駆動力が強く、大流量が必要な場所に適しています。反面、ケーシングからの水漏れを止める軸シールが必要で保守管理が必要です。軸シールには以下の2種類があります。
メカニカルシール(左)とグランドパッキン(右)

渦巻きポンプにはメカニカルシール式とグランドパッキン式があります。メカニカルシールは軸部分から水が出ないため塩害が非常に少なく、基本的にはメンテナスフリーであることがメリットです。反面、故障時はメーカー対応となります。シール部分に通水して戻すことでシャフトの熱を吸収しています。
一方、グランドパッキン式は少量の水を漏らすことでシャフトの加熱を抑えています。このため、海水が周囲に飛散するので塩害の原因となります。構造が簡単なため、現場でメンテナンス可能です。
これらのメリット・デメリットを踏まえ、並列ポンプ運転の循環系にはメカニカルシールを、単発ポンプ運転の循環系にはグランドパッキン式を採用することが一般的です。
マグネットポンプ

軸(シャフト)が貫通しておらず、モーターの動力を磁力を介してインペラ部分に伝導しているため、飼育水がケーシング内で完全に密封され液漏れを起こさない=保守管理が非常に楽です。反面、マグネットの磁力には限界があるため大容量の流量は送れません。
マグネットポンプの分解整備手順

